sora fuku kaze

読んだ本やホークスの話、その他日々の出来事について

異邦人|原田マハ

こちらもKindle Unlimitedで読みました。

原田マハさんは、これまで読んだ2作とも政治ものだったので、これは私にとっては異色な感じ。

とは言え、もともと美術をテーマにした本の多い作家さんですよね。ということで、こちらは画商の息子(専務)と美術館経営者の娘(副館長)という夫婦が主人公の小説でした。

夫と妻、両者の視点から交互に描かれていて、一見中立のように見えましたが・・・最後の展開は「そう来たか~」という感じでした。

話中に登場する絵画を、私は足りない美的センスで精一杯想像する感じ。やっぱり持ち前のセンスでイメージされるものはだいぶ違うんでしょうか。いろいろな人の頭の中を覗いてみたいものです。

ちなみに「異邦人」というとどうしても(?)久保田早紀さんの歌が思い浮かびますが、このタイトルは「いりびと」と読んで、京都にやって来るいわゆる余所者のことを「異邦人」と呼ぶようです。ということで、京都を舞台にした小説でした。

・・・と書いていたら、あら?どうやらこの冬にドラマ化されるというニュースが出ていたようで。主演は高畑充希さんだそうです。うんうん、イメージにはあっている気がします。