sora fuku kaze

読んだ本やホークスの話、その他日々の出来事について

自分の頭で考える読書|荒木博行

何だか表紙の雰囲気が、先日の『メモで自分を動かす全技術』に似ているのだけど。

それはさておき。
内容は、サブタイトルにもあるとおり、「変化の激しい時代の本の読み方」。過去を抽象化して道に生かすことが問われている、という話になり、これはどちらかと言うと『メタ思考トレーニング』の話。

途中から「抽象化とアナロジー」の話になり、ああもうこれは『メタ思考トレーニング』—と思ったら、今度は、本を受け入れるためには「自分の問いの抽象度を高めておくことが大切」という話になり、これは『メモで自分を動かす全技術』の「気づく力を高めるためには課題設定をすることが大切」という話と被るなぁと。

ということで、最近無意識に手に取った本の話が結構オーバーラップしていて、すごく感心させられたのでした。

読みかけの本がたまっている

さて、今年の目標の1つ、「本を50冊以上読む」の進捗状況です。

f:id:sky_wind29:20240323094106j:image

現在、13冊。まぁまぁ順調です。

目標には「本を50冊以上読む(毎日読む)とカッコがついているんですが、これも一応継続しています。

f:id:sky_wind29:20240323094405j:image

ポイントは、いつでもどこでも本を読めるようにしておくことでしょうか。
おかげさまで、タイトルのとおり、読みかけの本がたまっていますが。
現在の読みかけ、なんと6冊!

この中途半端な状態、現在、3月の読了数は3冊ですが、4冊以上を積み上げることはできるんでしょうか・・・。

sky29wind.hatenablog.com

メモで自分を動かす全技術|高田晃

『手帳で夢をかなえる全技術』を読む前にこちらを読んでしまい(?)ました。

これからの時代に求められる「考える力」を伸ばすために「書く習慣」は大切というお話。メモをとるだけでなく、書きながら考えることも大切とのことです。

ということでメモをとることから始めてみようと思うんですが、やっぱりメモすることを忘れがちなんですよね。。

共感したのは、よいアイディアは机に向かっているときに思いつくとは限らない、ということ。「三上」(馬上、枕上、厠上)も紹介されていましたが、私は仕事中は執務室からトイレの間でよく思いつきますかね。あと、ウォーキング中とか。意識を持っていかれるものがないのが、ちょうどいいのかもしれませんね。

ということで、まずは思いついたことをしっかりメモするように心がけたいな、と思います。

源氏物語1|角田光代訳

今年は10年ぶりに大河ドラマ(『光る君へ』)を観てるんですよ。
※『軍師官兵衛』以来

ということで、好きな作家さんでもある角田光代さんが現代語訳した『源氏物語』を読み進めてみることにしました。

角田さんが「源氏物語」の現代語訳を出したというのは知っていたのですが、「源氏物語」自体にあまり興味がなく。今回の大河ドラマをきっかけに手にとってみることにしました。

1は「桐壺」「帚木」「空蝉」「夕顔」「若紫」「末摘花」。文庫版は全8巻で今年の10月に完結予定とのこと。

1の光源氏はまぁ本当にプレイボーイで・・・。どうなっているんだ、おい、という感じではありましたが、角田さんのあとがきを読んで、確かに寵愛を受けた女性たちの気持ちというのを考えて読み進めるというのは面白いな、と思いました。というか、あとがきから読めばよかった・・・。

ということで、2はあとがきから読んでみようと思うのでした。そして、大河ドラマ終わるまでにちゃんと全8巻読み切れますように・・・。

メタ思考トレーニング 発想力が飛躍的にアップする34問|細谷功

地頭力」や「具体と抽象」の細谷功さんの著書。

「具体と抽象」系の本は今まで読んできて、割とスラスラ読めたと思うのですが、これは考えさせられる部分が多かったというか、何度も立ち止まりながら読みました。さらっと読み流せるものではなかったですね。

印象的だったのは、
「数字のことしか語れない」というのは思考停止の典型的な症状
という部分。

私自身は本能的に数字だけだと「ホント?」と思ってしまうタイプではあるのですが、数字で語るのが重要なのは「誰にも納得性がある」から、言い換えると「誰にでも理解できる」ということは思考が止まっている人でも理解できるということ
なのだそうです。

やはり数字だけに騙されることのないように気をつけなければ・・・と思ったのでした。

ぷくぷく、お肉:おいしい文藝

「お肉」について書かれたエッセイを集めたアンソロジー

結構幅広いというか、ちょっと世代が上というか。池波正太郎阿川弘之開高健伊丹十三・・・初めて読みましたね。本当に肉の魅力というのは時代を問わないというか、こうもいろんな人が肉について書いているのか、みんなお肉好きなんだなぁ、と思いました。

そして、この「おいしい文藝」、シリーズなんですね。「お鍋」「パン」「朝ごはん」「珈琲」ー文庫になっているのがこれらで、単行本まで入れると他にもあるようです。って自分のブクログの本棚見たら、「お鍋」以外の文庫がちゃんと入っていたばかりか、「パン」に至っては単行本も登録されていた・・・そんなにパン好きだったのか・・・。

ということで、次は『こんがり、パン』でも読んでみようかなと思うのでした。

出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと|花田菜々子

いや〜、タイトル入るか心配だった〜(笑)。

筆者の実体験なので、小説っぽくもありエッセイっぽくもあり。タイトルは「出会い系サイト」とぶっ飛んだ感じなんですが、感心させられることがとても多い作品でした。

まず、本の引き出しの多さ。幅広い分野の本がポンポン出てきて。確かに有名人で本好きを公言されている方も「そんな本も読むんだ」という本を紹介していますけど、様々なジャンルの本が紹介されていました。本当にいろんな本を読んでいるんでしょうね。

そして、本の魅力を端的に相手に伝える表現力。まず、本の内容を理解していることが大前提。加えて、相手のことを理解しないといけないわけで。相手に合う本をセレクトしたうえで、何と言えば魅力的に感じるか、相手に合わせて伝えないといけない。かなり難易度高いですよね。しかも、話すだけならともかく、本だと文字になりますから。文字にしても耐えられる、というのは本当にすごいなと思いました。

それ以外の部分でも、結構刺さる言葉が多かったでしょうか。タイトルからイメージしていたよりは、例えば相手に合わせたコミュニケーションはどうやって取るとかなど、考えさせられることも多く、自分的には結構ハマった本だったなと思います。