読み始めたところで、この本が「螺旋プロジェクト」というプロジェクトに参加している1冊だということを知りました。
・・・よく分からないから、読み進めちゃえ!
ということで、読み終えました。
「螺旋プロジェクト」と聞いたとき、すべての話がつながっていて、この本も話の一部に過ぎないからここだけ読んでもダメだよ、的なのだったらどうしようと思ったのですが。
さすがにそんなことはありませんでした。そうですよね、そんなにハードル上げたら読んでもらえなくなりますよね。
「螺旋プロジェクト」というのは、共通のルールだけ決めて、そのルールをふまえたそれぞれ異なる時代の物語を書く、ということ。
共通のルールというのは「海族と山族の対立」で、『シーソーモンスター』には昭和の終わりの「シーソーモンスター」と近未来の「スピンモンスター」が収録されていました。
確かに、「スピンモンスター」にまた海族と山族の話が出てきたよ、と思っていたのですが、まさかこれがプロジェクト全体のルールだったとは。。
ということで、他の本はこんな感じ。
- 吉田篤弘「天使も怪物も眠る夜」(未来)
- 朝井リョウ「死にがいを求めて生きているの」(平成)
- 乾ルカ「コイコワレ」(昭和前期)
- 薬丸岳「蒼色(そうしょく)の大地」(明治)
- 天野純希「もののふの国」(中世・近世)
- 澤田瞳子「月人壮士(つきひとおとこ)」(古代)
- 大森兄弟「ウナノハテノガタ」(原始)
こうやって見ると、自分が読む本は現代を舞台にした物語が多いのかな、と思いますね。ということで、おそらく次読むとすれば朝井リョウさんでしょうか。