sora fuku kaze

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億男|川村元気

川村元気さんは初めて読んだと思います。

世界から猫が消えたなら』を映画で見たことがあるだけ。『世界から猫~』がデビュー作品だったんですね。

億男 (文春文庫)

億男 (文春文庫)

 

ということで、映画の『世界から猫~』を引きずりながら読む感じになりました。

宝くじ三億円が当選した男を主人公に、落語と、偉人たちのお金にまつわる名言も織り交ぜながら、まさに「お金」をテーマに描かれるストーリー。昔からお金の怖さは変わっていないんだな、と妙に感心してしまいました。

ロッコへの卒業旅行を最後に別々の道を歩むことになった主人公と親友・・・この辺りもちょっと『世界から猫~』と被っている感じがしてしまったんですよね。そして、『世界から猫~』に出演していた佐藤健さん。

映画『億男』には、佐藤健さんと高橋一生さんが出演していた、ということは知っていたんですが、本当に持っていたのが「出演していた」というだけの情報。にもかかわらず、何となくこの2人を主人公と親友に当てはめながら読んでしまいました。ええ、実際の役とは逆に当てはめて(汗)。

なぜかと言われるとよく分かりませんが、吃音だけど落語は滑らかに話したり、ちょっとミステリアスな感じは、佐藤健さんの方が当てはまると思ってしまったのかもしれません。猫背な感じもうまく演じそうな気がするんですが・・・。あと、2作連続で主演はないだろう、思ってしまった部分はあるかも。

ということで、今は勝手なイメージがついてしまっているわけですが、落ち着いたころに映画も観てみたいなと思います。もともと映画プロデューサーということもあってから、すごく「映像」を想像しやすい小説だなと思ったので、実際に映像化された作品を自分の目でも見てみたいです。

しかし、「お金持ちになっても仕方ないよ」と思っても、やっぱりお金はほしいと思ってしまいますよね(笑)。