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本屋を守れ―読書とは国力―|藤原正彦

藤原正彦さんは、『国家の品格』以来かもしれません。

相変わらずの藤原節という感じがしました。「私のように自信過剰で傲慢な人間」って、『国家の品格』でも言っていたような・・・。

読書離れが進んでしまった今日、全国民に対して影響を与えられるのは教育、教育で読書を強制するしかない・・・かなり端折りましたが、そういった話でしょうか。

日本人は伝統を忘れているなど『国家の品格』と主張していることに大きな差はない印象ですが、あの頃からあまり変わっていない世の中・・・ベストセラーって何なんだ!?という感じもします。

ちょっと極端に見えるところもありますが、こういう話をする人生の先輩方も減ってきた今日この頃。目の前にしたらきっとあれなのかもしれませんが、本ということで、興味深く、そして落ち着いて聞く(読む)ことができました。

私自身は、どちらかというと「日本の良さを再実感」しているタイプなので、主張に関しては、概ね受け入れられたかなという印象です。読書推進派ということで、最近よく読んでいる齋藤孝さんも登場していましたし。

 

あ!でも、「デジタルだと記憶に残らない」だけは賛同しかねますねぇ。私は、読書管理アプリ(ブクログ)を眺めながら「こんな本も読んだなぁ」と思いますし、カメラで撮った写真も定期的にGoogleフォトにアップして「ここに行ったのは何年前かぁ」としみじみしていたりしますから。デジタルも使いようなんじゃないかなと思いますね。