さて、「食べ物系」が来ました。
行成薫さん、初めてだけど、どこかで見たような、と思っていたら『スパイの妻』の小説版を書いている方でした。
そう考えると、この小説はなかなか意外かもしれません。と思っていたら、やはり解説を読むとそのようで。
ただ、本当に食べ物が美味しそうに描かれているんですよね〜。解説によると、ご自身でも料理されたりするそうな。
内容としては食にまつわる短編集。それぞれ独立している話かと思ったら、微妙に関係していて、それもいい感じ。個人的に、短編集はそういうのであってほしいと思っています。
正直、甲乙つけ難い感じだったんですが、一番印象に残ったのは最後の『ロコ・モーション』でしょうか。「食」について考えさせる内容になっていますし、これを読み終わった後、無性に美味しいものが食べたくなってきました(笑)。
行成さんのTwitter見ると料理の話が書いてあると読み、見に行ったんですが、精力的につぶやかれていて、そのツイートは発見できず。ただ、その中で、この本でスケボーをオリンピック競技として描いているのは、正式競技に決まる前だったということを知りました。メダルも獲ったし、自然に受け入れてしまっていましたね。
さて、次は『スパイの妻』でしょうか、それとも美味しそうな響きのする『稲荷町グルメロード』でしょうか。。