実体験を通じたリアルな感情とか書かれているわけですが、これが「コロナ禍」の「カナダ」での出来事なんですよね。
大病を患ったことのない私は、えっ?日本でもこういうもの?それともカナダだから?と思いながら読み進めました。(まぁたぶん「カナダだから」です)
興味深かったのは、関西人の西加奈子さんには英語が関西弁変換されているということ。会話がほぼ関西弁で書かれていて、なるほど頭の中が関西弁だとそう聞こえるのね〜なんて思いながら読ませてもらいました。
闘病生活中、自分が自分でない感じがした、というのは、体験したことはないけれど何だか分かるような。生きているということについて考えさせられるエッセイでした。