最後ですね。「1日10分」シリーズ。
「ごほうび」と「しあわせ」でも書いたように、普段読まない作家さんが一番多いのがこちら。
重松清さんしか読んだことないんじゃないかな。重松さんは、先日書いたように少し胸いっぱいになってしまうことが多いですが、今回は東日本大震災を絡めた話(しかも主人公は被災者ではなく東京在住)ということで、どちらかと言うと身近に感じながら読んでいました。
興味深かったのは、最後の山内マリコさんでしょうか。いきなり、「世田谷区」が主人公として語り始めたときはビビりました(笑)。「江戸川区」は、別に江戸川区は日本人扱いだろうに、居住者が多いというインド人に合わせてカタカナで語る。なぜか漢字は漢字なので、慣れてきたらすんなり読めるようになりましたが、その発想に度肝を抜かれました。
山内マリコさんは、気になって調べてみたのですが、おぉ・・・これは同世代ですね。そして、初接触かと思いきや、蒼井優ちゃん主演の「アズミ・ハルコは行方不明」の原作者でした。映画しか観ていないので、原作も読んでみようかしら。