sora fuku kaze

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彼女のこんだて帖|角田光代

いろいろなことが起こりすぎて、アップするのが遅くなりましたが、1ヶ月ほど前に読み終わった角田さんの短編。

最近、短編しか読んでいなくて。角田さんの短編が好きなように思えるのだけど、正直長編にどんな印象を持っていたか、思い出せないくらい。 

彼女のこんだて帖 (講談社文庫)

彼女のこんだて帖 (講談社文庫)

  • 作者:角田 光代
  • 発売日: 2011/09/15
  • メディア: 文庫
 

さて、今回は、料理にまつわる短編集。各短編の登場人物が微妙につながっていて。そして、最後に、各短編に出てきた料理のレシピもついているという。

料理の話は、角田さんのエッセイにもよく出てきていて、料理の描写はさすがだなと。実際自分が料理する人じゃないと、なかなか書けないですよね。

てっきり「彼女」だから、女性しか出てこないのかと思いきや、男性も登場。
女性も含め、決して料理が得意でない人も出てくるので、普段料理しない人も自分も料理してみようかな、と思わせてくれるんじゃないでしょうか。

あとがきには、これまでエッセイに書かれていたような角田さんと料理(とお母さん)の話が。
でも、意外と知らない話も多かったような・・・結構エピソードが詳細に書かれている気がします。お母さんとおせちの話は、何度読んでも切ない気持ちにさせられますね。