以前『1日10分のぜいたく』で世田谷区と江戸川区を読んだ『東京23話』。全編を読んでみることにしました。
結構切り口はいろいろなんですね。区の歴史を教えてくれるものもあれば、ゆかりの人物一人にスポットを当てるものもあり。まちまちと言えばまちまちだし、これはこれで区にインタビューした感があっていいなと思ったり。
足立区が「ビートたけしの話、台東区でしちゃったのか！？」と言うのも、それはそれで面白かったです。
もとは2013年頃に連載されていたもののようで。まぁだからトーンが区によって違うんでしょうね。あと、今となっては、という話も多々。ただ、それはそれでいいんじゃないか、ということで、手直し無しで文庫版は出版されているようです。
2020年の東京オリンピックが無事開催されますように、とか今となっては皮肉のようにも聞こえます。これは『1日10分・・・』の世田谷区に出てくるくだりで、たぶん前回読んだ時点で延期は決まっていた気がするのですが、おそらく「延期もちゃんと開催されるのか？」という気持ちだったので、そこまで心に残らなかったのではと思います。無事、かどうかは分かりませんが、開催された今だからこそ触れられる話のような気がします。
しかし、2回目になる江戸川区はやはり痛烈。カタカナで語られているのって江戸川区だけじゃないですか。。その他いろいろを読んでいる中で、突然のオールカタカナは、読むのにかなりのエネルギーを使わされました。
市は武蔵野市だけでしたけど、他の市も読んでみたい。でも、23区でも「へぇ〜」と思うことが多かったので、市になってしまうと知らないことばかりになってしまうかもしれません。とりあえず、書くのはとても大変そうです。
