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「具体⇔抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問|細谷功

結局、『具体と抽象』を読まぬまま、細谷功さん2冊目。
この本の中でも「『具体と抽象』を読んでいない人も・・・」というフレーズが出てきました。

とても分かりやすかったですね。「具体」と「抽象」がイメージしやすかったですし、上司と部下の関係とか、ゼネラリストとスペシャリストとか、「具体」と「抽象」のピラミッドを使いながら説明していたのには、こんな風に図式化できるなんてすごいなぁと感心してしまいました。

世の中の不毛な議論の例として挙げられていた「加害者の人権も認めるべきだ」と「自分の家族が被害者でも同じことが言えるのか?」も分かりやすかったですね。前者は抽象度の高い話、後者は個別・具体的な話なので、空中戦になってしまうということです。

上司と部下の関係の、抽象度の高い指示と具体性の高い指示の話は、とてもよく分かりました。抽象的な指示をすると「そうじゃないだろ」というアウトプットを持ってくる部下は、具体的な指示をするとまぁ間違いもあったりするんですが一応やりきることはできて。ただ、この様子を見て「次は大丈夫かな」とざっくりした指示を出すと、やっぱり期待したアウトプットが出てこない。この本曰く、抽象が見えている人に具体は見えるが、逆はそうとも限らない(具体しか見えない人もいる)ということなので、その部下は抽象が見えない人間なのかもしれませんね。困ったものです。

『具体と抽象』読んでから、この本とか、『問題発見力を鍛える』を読み直すと、また新たな発見がありそうな気がしました・・・が、『具体と抽象』を読むのはいつの日か・・・。特に読まない理由があるわけでもなく、自分でも「早く読めよ」と思っています。

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