きょうのできごと：増補新版｜柴崎友香

昔、映画で観た『きょうのできごと』の原作。

ちなみに映画は結構気に入っていて、少なくとも2回は観ています。2～3回観ているという記憶。大学生たちの何気ない1日を描いた、逆に描いただけの小説です。

作者:柴崎友香
河出書房新社

読んで思ったのは、映画は小説にずいぶん忠実に作られているな、ということ。映画を最後に見てしばらく経っていますが、映画の光景が蘇ってくる感じでした。きょうのできごと、なので、「何時の話」という前置きがあって、時系列も前後するのですが、そこも同じじゃないですかね。

一応映画の光景を思い浮かべるときは、妻夫木聡さんとか、田中麗奈さんとか、当時のキャストで想像を膨らませてみたんですが・・・いやぁ、ちょっとお互い年をとりましたかね（笑）。妻夫木聡さんなんて、ちょうど今連続ドラマをやっているし、年始は番宣やサッポロビールのCMでたくさん見たしで、大学生の姿を想像するのはなかなか難しいな、という感じでした。

ちなみに増補新版ということで、作者の柴崎さんが映画の撮影を見学したときの様子が、番外編として追加されていました。小説風に描かれていて、これもなかなか面白かったです。