いきなり書き始めてしまうと、イヤミスの女王とは思えないほどのさわやかな青春小説。
これはこれで、と思いつつ、いつものミステリーが極端すぎるからか、何だか物足りない感じも・・・。本当にそれくらい、王道の青春小説でした。とりあえず、これが「あの」湊かなえなのか?という感じ。こういうストーリーも書けるのかぁと感心しつつ、結構普通に書けてしまうものなのか?と思ったり。
ちなみに、テーマは放送部。この辺りが、作家さんと共通する部分はあるのかもしれません。実は単行本に追加された、最後の「ラジオドラマ」が一番面白かったかも。(もちろん前段あっての面白さですが)
何だか続編ができそうな展開だなぁと思っていたら、既に続編は世に出ているようです。ちょうど、ミステリー以外の作品、もう1作くらい読んでみたいなぁと思っていたので、また、そちらも読んでみたいと思います。