伊坂幸太郎さん。久しぶりな気がしたけど、最近『シーソーモンスター』を読んでいましたね。
風我と優我の双子の兄弟が主人公の物語。家族シリーズな感じですね、というか伊坂さんって家族の話、多めですよね。
この双子が「誕生日の日は2時間ごとに入れ替わる」というのがこの小説の重要な設定。ただ、あとがきを読んで「本当は『意識が入れ替わる』で進めていたけど、『君の名は。』が大ヒットしてしまい、パクリと思われないように体ごと入れ替わるようにした」というのにウケてしまいました。体まで入れ替わるってすごいな、と思ったんですが、そういう背景があったんですね。
物語は二転三転。終わるのかと思ったら終わらない感じで、楽しく読むことができました。伊坂作品は、作風が変化してきているというか、今度は久しぶりに昔の作品も読み返してみたいな、と思いました。