久しぶり（？）の角田さんのエッセイです。
タイトルを見て、健康関係のエッセイ集かなと思っていたんですが。そもそも「これからはあるくのだ」という同タイトルのエッセイが、全く健康的な話ではない（笑）。
短絡的に「健康のためにこれからはあるくのだ」だと思っていたんですが、内容的には要約すると「もう自転車には乗らない！」という話でした。まぁ、あとがきでタイトルの意味は触れられていた感じですが。
2003年ということで、これは角田さんの初期のエッセイ集になるんですね。不思議なもので、書き方もあるのでしょうか、これまでいくつも読んできたのに、本当に初めて読む書き手さんのような気持ちで読みました。やっぱり書き手側も、いくつも書いていく中で、「型」みたいなのを作っていくものなのでしょうか。
ということで、次はもう少し最近の作品を読んで、読み比べてみたいと思います。
ちなみに、解説の三浦しをんさんも面白かった。確かに、角田さんのエッセイは自分の記憶を呼び起こしてくれる感じはありますね。最初は少しかしこまっていましたが、最後はしをんワールドが溢れていました。
