sora fuku kaze

読んだ本やホークスの話、その他日々の出来事について

夜のピクニック|恩田陸

だいぶ前の作品になりますが。
映画は観たんですが、原作を読んだことがなく。いつか読もう、いつか読もうと思って、10年くらい経ってしまいました。

夜のピクニック (新潮文庫)

夜のピクニック (新潮文庫)

 

言わずと知れた?本屋大賞の作品。
なので、映画を観たときも、最初はもう少しポップなイメージを持っていたんですが、「複雑な家庭環境」というちょっとドロドロしたところから始まり、意外な展開だなと思った印象が。
ということで、印象はそのまま。初期設定以外はほどよく忘れた状態から入り、新鮮な気持ちで読むことができました。

前半は、登場人物も多くて、若干ついていくのにやっとという感じ。
後半に入って、登場人物の気持ちに寄り添うことができるようになったころ、すっとストーリーに引き込まれていく感覚に陥りました。こういう感情描写ができるってすごいなぁと思いながら。 

というか、高校生を題材にした作品を読んでいつも思うんですが、自分が高校生のときにこんなことって考えていたかなぁと。高校生の立場で読んだら何か影響を受けたのかな・・・いや、これはこれで物語の世界として済ませてしまったのかな、なんて思います。 

なんて、この本が世に出たときはすっかり成人していたので、関係ない話ではあるんですが(笑)。

あと、思うところとしては、映画のキャストは、ちょっと原作のイメージと違うかなという感じがします。まぁ、映画に出た当時は無名だったのが、それぞれイメージがついてしまったというのはあるんでしょうけどね。