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AI vs. 教科書が読めない子どもたち|新井紀子

もう2年も前の本なんですね。。

出版された当時、この本を持っていた同僚が「じゃあ、みんなで回し読みしようか」と言っていたのが記憶に残っており、なかなか手が出せないでいました。

そんなこと気にせず、素直に手にしておけばよかった。もちろん、回ってこなかったということです。

AI vs. 教科書が読めない子どもたち

AI vs. 教科書が読めない子どもたち

 

・・・本当に、回し読みなんてしたら失礼なくらい、面白い本でした。
というか、とても分かりやすかった。すっかり上から目線ですが、「読解力」について語るだけあって、文章はすごく分かりやすかったです。

個人的に分かりやすいと思う文章を書く方は、文章のつながりがしっかりしているんだと思います。伝えたいことを、分かりやすい順番で、分かりやすいつなぎ方で伝えてくれる、そんな印象を持っています。

しかし、「読解力」の低下は、仕事をしていても感じますね。
社内でも、少し長めの通達を出すと、内容も確認せずに「分かりにくい」という声が上がることが増えてきました。文章が短くて・・・究極、単語と図だけの方が分かりやすいと言われるんじゃなかろうか、と思ってしまいます。
この本にも、単語だけしか読んでいない、みたいなケースが出されていましたが、笑い事ではなく、本当に身近な場所で起こっている現象なんだよなぁと思います。