sora fuku kaze

読んだ本やホークスの話、その他日々の出来事について

人生ベストテン|角田光代

何だか勝手にエッセイだと思っていましたが、短編集でした。

というわけで、性別、年齢、境遇、いろいろな人が出てきます。

一番印象に残ったのはタイトルにもなっている『人生ベストテン』でしょうか。あとからじわじわ来る感じ。真相が気になって仕方がないという、想像力を掻き立てられる感じです。ネタバレになるので多くは書けませんが。
あとは『飛行機と水族館』もなかなか。これは、国際線の帰りの飛行機でたまたま隣になった若い女性(主人公は若い男性)との話。

何でしょう、どちらも「そんなこと普通しないだろう」「どうしてそんなことをするの?」みたいなことが展開されているのに、あぁそんなことするかもしれないな、と登場人物に共感させられてしまうところがあったかもしれません。

ということで、冷静になってみると、変わった人というか、クセのある人物がたくさん出てくる話だったと思います。ただ、妙に共感するというか、気になっちゃったんですよね・・・。