sora fuku kaze

読んだ本やホークスの話、その他日々の出来事について

総理の夫|原田マハ

原田マハさん2作目。

『本日は、お日柄もよく』を読んでから、他にも原田マハ作品はリストアップしていたのだけれど、 図らずもまた政治関係。スピーチライターも登場しそうだなぁ、と思っていたら、『本日は・・・』に登場していた久遠久美氏の名前がこの作品にも登場していました。

『総理の夫』ということで、日本初の女性総理の夫を描いた小説。なぜ、他の作品もリストアップしている中、この作品を手に取ったかって・・・単純に読みやすそうだったから、面白そうだったから、です。

だって、映画化も決まっていて、帯には田中圭さんと中谷美紀さんの写真が・・・もちろん、総理が中谷さんで、夫が田中さんですね。ということで、ストーリーがイメージしやすかったこともあり、思わずこの本を読み始めてしまいました。

ホント、いわゆる当て書きをしたんじゃないか、というくらい、2人がハマっていましたね~。年上で、高い志と強い信念を持った妻、それを見守るお坊ちゃまでちょっと天然な夫。こういうのにありがちな、年齢がずれているということもなく(多少年の差は開いたけど)、ちょうどいい感じでまさにイメージどおりでした。

解説で書かれていましたが、日本初の女性総理になる相馬凛子は、政治家の理想像を描いたそうで。確かに、現在の政治家に対する結構皮肉めいた感じはプンプンしていました。メインテーマは「女性総理」ですが、男性でも女性でも、こんな理想的な政治家が出てきたらすごいでしょうね・・・。

イメージ通り過ぎて、既に映画の雰囲気も想像できてしまった感はありますが、たぶん凛子の演説とか、すごく壮大なシーンになるんだろうと思う(笑)ので、ぜひ映像でも観てみたいなと思います。

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