吉田修一さん原作作品。2016年なので5年前の作品ですね。
これは、かねてから観たかったんですが、やっぱりテーマが重そうだなと思って、何だか敬遠していました。
観たかった理由は、吉田修一原作。なぜか吉田修一さんに関しては、私は映画から入ることが多いです。そして、やっぱりキャストが豪華。
DVDのジャケット写真おかしいでしょ、誰が主役でもおかしくないでしょ。
ストーリーの中心となるのは殺人事件の犯人捜し。整形をしているという犯人そっくり、かつ素性の知れない男が3人、それぞれ違う場所に登場する、というところから始まります。
誰が犯人でもおかしくない感じにドキドキしますし、人を信じる・信じないのせめぎ合いのところは緊張感が高まりましたね。犯人は1人ということで、少なくとも2人は信じてあげることができなかったわけですから。
というか、そもそも自分ならここまで素性の知れない人、親しくもなれないという気がしましたが・・・。
その人のことを知りたいと思ったら、まず自分のことを伝えなさい、というのはきっとこういうことなんでしょうね。隠さなければいけない事情があるにせよ、自分の素性を隠しておいて「信じてほしい」というのは、なかなか人間受け入れられないものなんだろうなと、しみじみと思ってしまいました。
映画用に2時間ちょっとに押し込んだようで、原作はもう少し他の描写もあるみたいなので、本も読んでみようかと思います。そう言えば、同じく吉田修一原作・李相日監督の「悪人」も映画は観て、その後原作読んでみようと思ったけど、まだ読めていないな・・・。