何だか勝手に映画化されたと思っていました。こちらは「直木賞作品」、映画化されたのは『明日の記憶』ですね。。
標題の作品に始まる短編集。テーマはどれも「家族」という感じでしょうか。
荻原浩さんはおそらく初めて読んだんですが(先日の猫の短編集は漫画だった・・・)、同じ「家族」でも幅が広かったような。ということで、正直、作風が分かったような分からなかったようなという感じです。
一番印象に残ったのは「いつか来た道」でしょうか。「家族」でも、父子だったり、夫婦だったりあるんですが、これは母子。しかも(?)母娘ですね。関係のよくなかった母に、弟から会いに行くよう言われて行ってみたら様子がおかしくて・・・という話。お母さんが画家というのが、あまりない設定ですかね。
何だか関係のよくないお母さんって、世代もあるのか、主婦設定のことが多い気がします(主観)・・・う~む、やっぱり世代かな。これからは働いているお母さんが、小説の中でももっと増えていくのかもしれません。
荻原浩さんは、他の作品も読んでみたいですね。幅のあるいろんな設定を見せられて、他にはどんなのがあるのだろう、と興味がわいてきました。