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そして、バトンは渡された|映画

ということで、調布シネマフェスティバルで観てきた『そして、バトンは渡された』の感想です。

まず、原作を読んだのは2019年の年末。ということで、ほどよくストーリーの詳細を忘れていました。これがちょうどよかったかも。ちなみに一緒に行った相方は、原作読んでなくてよかったと思う、と言っていました。

映画では、原作では早々に明かされる主人公の複雑な家庭環境の真相が、かなり遠回しに描かれて。「おっ、これは原作読んでない人にはどう見えているのか!?」なんて思いながら観ていると、伏線として回収されていく感じになっていました。

先日も少し書いたんですが、音響は確かにすごいんですよね。うわ、このシーン泣かせに来てる!?と思うと、そこに追い討ちをかけるように音楽が。録音の白取さんも音楽を入れるタイミングにはこだわったと仰っていたので、そういうところなのかな、と。
あと、この作品、合唱が重要なシーンなんですが、撮影がコロナ禍でみんなで歌うことができず、口パクで撮影。別でアフレコをしたとのこと。逆に一人ひとり音が録れて、ケガの功名だったかもしれない、と仰っていました。

あと、原作と違う結末について。これは前田監督が「そこは原作と違うんですよね」と改めて明かし、会場内からは「へぇ」みたいな声が。原作読んでない人は読んでないんですね、まぁ私の隣にも読んでない人いましたが(笑)。
監督から設定を変えた理由も語られて。観る前はどうなのかな?と思ったこともあるのですが、そういう意図があるならいいかな、と。観ていて自然に受け入れられたというのもあるかもしれません。

とにかく、主要キャストの3人(永野芽郁田中圭石原さとみ)がハマり役。基本的な設定以外、細かいところは何だか原作と違った感じもしますが、映画は映画として楽しめる作品でした。また、原作も読んでみようかな。

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